14では逆に不快な感情に目を向けるとどうなるでしょう?見たいとも思わなかった物にしっかり焦点をあわせじっくり観察してみるとどうなるでしょうか? 他にもまだ無意識のうちに注意を向けまいとしてきた感情が沢山あるかもしれません。 それらにサーチライトを当ててみましょう。 すると注意をひきつけることが目的だった痛みはもはや必要が無くなって消えるしか仕方有りません. つまり、防御規制が解除されると言う事です。 こうした情報を患者に提供する事がTMS治療プログラムで有り「認識療法」と言われる由縁なのです。 それでは 「意識、無意識がそこまでして抑圧しなければならない感情とは何なのでしょうか? その感情の一つが、“怒り”なのです。 私たちは、小さなころから怒りを表に出す事は悪い事だと教えられて来ました。 さらに、社会生活においても、怒りを出すのは未成熟な人格だと言われてきため 私たちは怒りを抑制しているのです。 ところが、それを抑圧する事を長く続けているうちに、 いつの間にか怒りを抑える事が習い性となり無意識にそうするまで成ってしまったのです。 そのほかにも、好まれない感情として、 “不安、心配、恐怖、悲しみ、抑うつ、後悔、自責の念、罪悪感”などが有ります。 しかし、怒りの感情はそれらよりはるかに強く、抑圧しきれない物なのです。 |